さだまさしおすすめの曲ランキングTOP10

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さだまさしおすすめの曲ランキングTOP10

詩と曲がともに美しく、風景を描けば目の前にその情景が広がり、心を描写すれば深く心に迫ります。愛と時の流れを歌った歌が多く、いつまでも心に残り、ことあるごとに思い出される曲が多いです。語りが面白く、コンサートでのMCで観客を巧みな話術で楽しませてくれます。

 

 

第10位.さだまさし「虹の木」

さだまさし「虹の木」がおすすめの理由

詩以上にメロディの美しさに惹かれて好きになった曲です。ハワイの空港で別れる男女を常夏のキラキラした風が優しく包んで吹き抜けていく、そんな状況が目に浮かぶ美しい曲です。ハワイには虹の木(レインボーシャワーツリー)と呼ばれる木があるそうです。その美しい花びらが煌めく土地で、愛することに不器用な男がただ奪うだけだった恋を悔やみ、女はそんな男でも笑顔で許して身を引くのです。空港で女と別れた男は女の乗った飛行機が飛んでいくのを見送ります。君と会わなければこんな思いをせずに済んだのにと悔やむ男に対し、あなたと会えたから素晴らしい時間を過ごせたのよという女のやさしさを引き立てる美しいメロディです。

 

 

第9位.さだまさし「とてもちいさなまち」

さだまさし「とてもちいさなまち」がおすすめの理由

故郷のやさしさに包まれて育った僕は、大好きな風景や愛する人を泣く泣く捨てて、夢に向かって旅立ちます。そんな悲しい別れと強い決意が伝わってくる素晴らしい歌です。派手なメロディではありませんが、ゆったりと流れる自然なメロディが故郷への愛と恋人への思いをしっかり伝えてくれます。都会へ出ていったら自分の心を見失ってしまうかもしれない、そんなフレーズがあります。これはさだまさしの他のいくつかの曲に共通する内容で、都会の人々のつながりの希薄さと故郷の心の温かさを対比させて、人が生きるうえで大切な愛というものを改めて想起させます。さだまさしの数々のヒット曲には入っていませんが、彼の曲を代表する名曲だと思います。

 

 

第8位.さだまさし「退職の日」

https://youtube.com/watch?v=mQ7P4g915BI

さだまさし「退職の日」がおすすめの理由

長い間家族を支えてくれた父親が退職する日、いつもそばで見守っていた母親と、息子の自分と、そして当の父親本人の様子を描いた歌です。生きることも遊ぶことも下手な父はただただがむしゃらに働いて家族を支えてくれました。退職して帰ってきたときもいつものように玄関で靴を脱いで、少し笑っただけ。そして父をいつも支え続けた母は、長い間ご苦労様でしたと玄関で父を迎えるのです。父を疑い反発したこともあった僕は、不器用な父の背中から大切なことを学んだのでした。退職した父は公園に飾られた蒸気機関車になぞらえられています。現役を退いても、子供たちの心の中で力強く煙を吐いて走り続けるのです。

 

 

第7位.さだまさし「案山子」

https://www.youtube.com/watch?v=q-YWPosTX1M

さだまさし「案山子」がおすすめの理由

都会で一人暮らししながら働く弟を心配する兄の心を歌った歌です。故郷の温かさと田舎の懐かしい風景がやさしいメロディに乗って伝わってくる名曲で、大好きな歌です。故郷は今積もった雪に覆われて真っ白になっています。兄は弟のいる都会を雪の積もった世界になぞらえ、そこに立つ案山子を弟になぞらえています。一人寂しく立つ案山子のように寂しい思いをしてはいないかと心配しているのです。そしてまた、子供を心配する母を安心させてやれと弟に電話をかけるように勧める兄の心が優しくて、心を震わせます。都会で暮らして疲れたとき、いつも優しく迎えてくれるふるさとの温かさそのものの歌です。

 

 

第6位.さだまさし「償い」

https://www.youtube.com/watch?v=MzNeMZqNwL4

さだまさし「償い」がおすすめの理由

純粋な心を持つ青年の、命を懸けた償いを描いた感動作です。お人好しのゆうちゃんはまじめに働く好青年でしたが、一瞬の油断から交通事故を起こし人の命を奪ってしまいます。純粋な心から事の重大さに耐え切れず、床に頭をこすりつけて泣きながらわびるゆうちゃん。それからゆうちゃんは自分の幸せを捨てて、事故死した人の奥さんに仕送りを続けます。いくら続けても償いきれるはずはないとわかっていながら、働いて働いて自分の人生を犠牲にして償い続けるのです。内容がわかっていても何度聴いても涙があふれてきます。そして被害者の奥さんからある日届いた手紙には、ある言葉が記されていました。

 

 

第5位.さだまさし「邂逅」

さだまさし「邂逅」がおすすめの理由

けんかをし、仲たがいをしたまま死んでしまった父を思う息子の歌です。同様の経験を持つ身にとって心の奥にしみこんでくるような内容です。不器用な父がどこかで買ってきたカメラで写した日常風景。全部撮り切る前に死んでしまった父の跡を継いで息子の僕が残りのフィルムを撮り切ります。出来上がった写真を順番に見ていくと、父が写していたものが明らかになります。庭や道端の花、そして母の姿。カメラを引き継いだ僕もまた母を撮っていました。二人が撮った母の姿が写真になって並んでいるのを見て、僕はけんかをしたまま別れてしまった父と再び巡り合えた気がして涙が止まらないのです。

 

 

第4位.さだまさし「水底の町」

さだまさし「水底の町」がおすすめの理由

ダム建設で立ち退きを余儀なくされた村の人たち。その一人である僕は都会のアパートで一人暮らしています。開発の陰で故郷を追われる悲しさが伝わります。故郷の美しい自然を思い出す冒頭の描写が大好きです。山、動物、昆虫たち、お寺の鐘の音など子供の心をはぐくんでくれた懐かしいものたちが水の底に沈んでしまった悲しさ。今でもダムに立てば、沈んでしまった村の一部が見えます。少年時代に埋めた宝の箱はどうなっただろう。そんな僕を水底の故郷が励ましてくれています。「大丈夫だよ。」今を生きる不安を慰めてくれる、涙が出るほどの名曲だと思います。

 

 

第3位.さだまさし「二軍選手」

さだまさし「二軍選手」がおすすめの理由

一流選手をあこがれるピッチャーと歌手が、お互いを励ましながら自分らしい生き方を見つけていく歌で、仕事でつらい時など実に励まされる素晴らしい歌です。二人の人物はそれぞれ自分の道をがんばりますが、別々にチャンスが訪れます。歌手を目指す僕がレコードデビューを果たした時、彼は僕にギターを贈り我が事のように喜んでくれます。友達のすばらしさが伝わってきて大好きな部分です。お互いに挫折してまたもとの2軍選手に戻りますが、彼も僕も野球と歌を本当に愛していることをかみしめて頑張るのです。「たとえ泥だらけで捨てられても笑って見せる!」涙が出るのはなぜでしょうか。

 

 

第2位.さだまさし「まほろば」

さだまさし「まほろば」がおすすめの理由

奈良を舞台に、恋のはかなさ、愛する女性への思いと恋の行く末への不安が、無常観を表す言葉で巧みに表現されている大好きな歌です。愛する人との心のすれ違い、蜘蛛の糸のように切れやすい二人の絆、川を流れる水のように過行く二人の時間、生まれては消える泡のような二人の幸せ。誰も保証してくれない幻想のような恋。見えない未来への不安が切なさをかきたてます。オープニングのヴァイオリンの響きがこの曲の内容をドラマチックに演出します。そして最後のフレーズ、「空に満月」。人間のはかない命と愚かなあがきを空の上から冷ややかに見降ろす月が、見るものに何かを語りかけてくるようです。

 

 

第1位.さだまさし「風に立つライオン」

さだまさし「風に立つライオン」がおすすめの理由

シュバイツァーにあこがれて医者になり、アフリカの無医村で医療活動を続ける人物をモデルに作ったそうです。歌詞では東京に残してきた元恋人に新たな恋を祝福しながらアフリカの人々とその生活のすばらしさを歌っています。そしてバックに流れる美しいサウンドが広大な草原と動物たちの暮らす風景を、まさに今そこにいるかのように思い起こさせます。文明の進んだ国で暮らすことで大切何かを忘れてしまっている私たちに警鐘を鳴らす歌詞でもあります。朗々と歌い上げるというより、まさに語りながら歌うこの曲は、長いはずの曲を短く感じさせる名曲です。