クラムボンおすすめの曲ランキングTOP10

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クラムボンおすすめの曲ランキングTOP10

なんと言っても耳を引くのはボーカルの原田郁子の歌声。一度聞いたら耳を離れないような個性的でどことなく哀愁のある彼女の声は、ハマるととことんまで好きになってしまいます。さらにベースのミトさん、ドラムの伊藤大輔さんの演奏技術も圧倒的。日本でも最高峰に位置する唯一無二のポップバンドだと思います。

 

 

第10位.クラムボン「Folklore」

クラムボン「Folklore」がおすすめの理由

5thアルバムimaginationに収録されています。日本が誇る天才ヒップホップトラックメイカーのnujabesカバーされたことによって世界的に有名になった一曲です。実験的な楽曲が多いクラムボンの中でも特異さが目立つ曲です。単調なギターのモチーフを反復する中で、台風の季節の憂鬱さと揺れ動く繊細な感情を叙情的な歌詞で描き出しています。同じ音を繰り返しながらも徐々に最後に向けて盛り上がっていく構成は、日常の抑圧の中でも些細なことで希望を感じることが出来る心の気まぐれさをよく表現していると思います。2014年に発売されたトリビュートアルバムではストレイテナーによってカバーされました。なんとなくスッキリしない気分のときにおすすめ。

 

 

第9位.クラムボン「サラウンド」

クラムボン「サラウンド」がおすすめの理由

クラムボンの代表曲のひとつ。クラムボンの名前を聞いたことがない人でも、サビには聞き覚えがあるのでは?近年では菅野よう子がオーケストラアレンジを施し、日本ハムのCMとしても採用されました。ジャズやポストロックから影響を受けた凝った楽曲の多いクラムボン中では、比較的J-popに近いシンプルなアレンジ。その分、誰にでも聞きやすく共感を覚えられるのではないでしょうか。軽快なピアノのリズムは明日へと踏み出そうというこの曲のテーマとよく合っていて、聞いていると自分もなにかもう一つ新しいことを始めてみようという気分にさせられます。

 

 

第8位.クラムボン「ソナタ」

クラムボン「ソナタ」がおすすめの理由

新海誠監督「彼女と彼女の猫」のテレビアニメ版エンディングテーマとして使用されていた曲です。冒頭のどこかアイルランド民謡を思わせるような哀愁を帯びたピアノソロはとても美しく、その部分だけでも自然と涙が出てきてしまうほどです。途中から入る壮大なバイオリンがさらにその感情を盛り上げます。クラムボンの中では珍しい正統派のバラード曲ですが、やはり彼ららしく全体の構成や細かな音の使い方に工夫が施されており、何度聞いても感動できる名曲に仕上がっています。アニメの方はまだ見ていませんが、この曲を聞いているだけでも作品の中の情景が頭の中に浮かんでくるような気がします。

 

 

第7位.クラムボン「Re-雨」

クラムボン「Re-雨」がおすすめの理由

4thアルバムidに収録された曲を再度アレンジし直したものです。原曲はサンプリングなどを駆使した実験的で静かな曲調なのですが、こちらは打って変わって、クラムボン本来の3ピースバンドのみの演奏を全面に打ち出した編曲になっています。冒頭は2分以上もボーカルとギターのみの演奏が続きますが、曲が進行するに連れ、そこに波状的に技巧的なドラムとシンセサイザーの音が加わっていきます。指数関数的に盛り上がりをましていく構成はまさに圧巻で、クラムボンというバンドがただの癒し系ポップバンドなどではなく、日本でも有数の技量を持った素晴らしい演奏家たちなのだということを再確認させてくれます。

 

 

第6位.クラムボン「波よせて」

クラムボン「波よせて」がおすすめの理由

福岡のヒップホッポバンドSmall Circle of Friendsからのカバー曲です。あくまでカバーでありながら今ではライブで観客と一体になって必ず演奏されるクラムボンの代表曲の一つになっています。クラムボンといえば原田郁子の甲高い声が特徴的ですが、この曲はペースミトさんの低い弾性ポーカルのラップが中心となっています。まさに夜中の波打ち際を連想させるようなアコースティックギターの反復するリズムを背景に、抑えた男性ボーカルとそれを突如打ち破る、突き抜けたような女性ボーカルの対象的な響きが印象的。海岸線をドライブ中にかけると曲の世界に浸れること間違いなしです。

 

 

第5位.クラムボン「タイムライン」

クラムボン「タイムライン」がおすすめの理由

2017年発売と、二十年のキャリアを持つクラムボンの中では比較的新しい曲です。しかし、その分彼らの円熟した境地を垣間見ることができます。この曲の魅力はなんと言ってもその歌詞にあります。ふとした日常の風景の中に隠されているかけがえのない尊さという主題は、誰もが人生を生きていく中で一度は感じることがある普遍的な気づきを見事に表現しています。バイオリンを多用した編曲は比較的抑えめで、一度聞いただけでは盛り上がりに欠ける印象があるかもしれません。しかし聞きこむうちに、そのある種の平坦さこそが緩やかに続いていく日常の美しさを音楽的に表現しているということに気がつくと思います。当たり前続いている今の生活に感謝したくなる一曲です。

 

 

第4位.クラムボン「シカゴ」

クラムボン「シカゴ」がおすすめの理由

3rdシングルの表題曲。本人たちも気に入っているのか、全部で4回も異なった編曲で収録し直しています。しかしやはり、一番印象的なのは最初の編曲です。入りの電子音を背景としたピアノのモチーフはキャッチーさの極みというべきで、誰もが一度聞いただけで好感を持ってしまいます。外観は可愛らしいポップでありながら、非常に複雑なベースラインを使っていたりとかなり高度で実験的なことをやっています。しかし、それを聞いている側に悟らせず、あくまで万人受けできるような楽しい音楽に仕上げていけることが、このバンドが本当に実力がある証だと思います。また、曲調とは違い歌詞が内面の暗部と向き合うものであるのもの魅力の一つです。

 

 

第3位.クラムボン「はなればなれ」

クラムボン「はなればなれ」がおすすめの理由

1stアルバムの第一曲目に収録されています。CDを機械に掛けた瞬間に流れるドラムの音、そしてそれに続く四和音を多用したピアノと原田郁子の声は、これからなにか特別なことが始まるのではないかという楽しい期待を抱かせてくれます。もともとメンバーの四人がジャズを学んでいたということもあって、その影響が如実に出た一曲です。アップテンポな曲調の中にもどこか物悲しさがあって、聞けば聞くほどに魅力が増していきます。デビュー曲にしてこれだけの完成度に達していながら、決してそこにとどまることはなく、その後も音楽的な冒険を重ね続けていることがクラムボンの素晴らしいところです。

 

 

第2位.クラムボン「君は僕のもの」

クラムボン「君は僕のもの」がおすすめの理由

2ndアルバム「待ちわびまわさび」の代表曲。このアルバム自体も多分クラムボンの最高傑作と呼ばるくらいの名盤なのですが、その中でもこの曲は特に際立っています。あくまでジャズの影響が濃かった前作と違い、この曲では他には出せない唯一無二の個性に到達していると思います。切なさや悲しさ、喜びや嬉しさ、そのどれもを内包しながらもしかし、そのどれでもない。どこかとらえどころのないような繊細な感情が独特の音使いで表現されていて、何年間聞き続けても飽きることがありません。抽象的で様々に解釈できる歌詞も面白い。この曲のように安易にジャンル分けできず、世界中でこの人達しか出さない音を出せることがクラムボンの魅力です。

 

 

第1位.クラムボン「雲ゆき」

クラムボン「雲ゆき」がおすすめの理由

比較的シンプルな曲調ながら、それゆえに心のなかにすっと染み入っていくような魅力があります。この曲もやはり歌詞が素敵です。サビの「わたしの目のなかにきみの目が映り込む。きみの目のなかにもわたしが映るなんて」というフレーズは非常に秀逸で、この短い言葉だけで歌詞の情景や人物の関係性・感情が頭の中にありありと思い浮かびます。下手に奇をてらわない直球のメッセージがわかりやすい曲に乗せて伝えられる。しかし、それが決して平凡なものにはならず、この人達ならではの独特の個性によって生き生きと表現されている。まさに名曲の条件を十分に満たしている一曲と言っていいのではないでしょうか。落ち込んだときなどに聞いていると、この曲に描き出される幸せな情景にいつも勇気づけられる思いがします。