山下達郎おすすめの曲ランキングTOP10

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山下達郎おすすめの曲ランキングTOP10

何年経っても古さを感じさせないクオリティの高さは特筆すべきものでありましょう。これだけの音を作るアーティストは、(私の知る限り)ちょっと他にはいないといっても過言ではありません。また、ギターやコーラス・ワークの使い方等に関しても独自のオリジナリティーを感じさせるからです。

 

 

第10位.山下達郎「「アンブレラ」」

山下達郎「「アンブレラ」」がおすすめの理由

セカンド・アルバム『SPACY』からの一曲。2002年にリイシューされた際の自筆ライナーで「古くからのファンはこのアルバムが今持って山下達郎のベスト、という人がいる」といったことを書いていましたが、このアナログB面のアンニュイな雰囲気に魅力を覚えるファンも少なからずいるということでしょう(私自身そうなのですが)。この曲はアナログB面の一曲目に収録されているものなのですが、このなんともいえない、デリケートな音世界には思わず引き込まれてしまいます。ただ、自筆ライナーではこの曲をステージで演奏することは難しく一度もライヴでは披露していないということです。

 

 

第9位.山下達郎「「言えなかった言葉を」」

山下達郎「「言えなかった言葉を」」がおすすめの理由

これまた『SPACY』からの選曲です。ピアノの弾き語りとコーラス、ブラス・セクションというちょっと変則的な編成なのですが、これがまた新鮮な響きを持っているのです。そこに乗っかる山下氏のヴォーカルですが、吉田美奈子氏の作詞による世界観は独壇場といえましょう。どちらかといえば小品にカテゴライズされてしまう向きもありましょうが、オリジナリティー溢れる一曲と思います。今こういうタイプの曲を書くアーティストはいないでしょうし、また山下氏自身も創ることもないでしょうし、そういった意味でも貴重な一曲といえるでしょう。やはり、あの時代だからこそ生まれた楽曲なのでしょうね。

 

 

第8位.山下達郎「「Dancer」」

山下達郎「「Dancer」」がおすすめの理由

またまた『SPACY』からの一曲。何でも氏本人によれば、「村上“PONTA”秀一にやってもらいたくて」書いた一曲だとか、そして「北朝鮮に帰っていった高校の先輩を思って書いた曲なので、独白的な詞の内容」といっています。どちらかといえば暗めな楽曲なのですが、そこにハマるひとも多いのでは。また、この曲は’89年発表の『JOY』というライヴ・アルバムにも収録されているので、聴き比べてみるのも一興かと。私はアルバム・ヴァージョンもライヴ・ヴァージョンも好きですが、ライヴの方では土岐英史氏のサックスがフィーチャーされているので、土岐氏のファンでもある私にとっては2度おいしい、といったところです。

 

 

第7位.山下達郎「「Silhouette」」

山下達郎「「Silhouette」」がおすすめの理由

1978年発表のライヴ・アルバム「イッツ・ア・ポッピン・タイム」からの一曲。このライヴ・アルバムのために書き下ろされたものです。「緩急のつけ方が難しい」曲なのですが、「これ位の難易度がなければ、メンバーたちを真剣に演奏させられませんでした」などともいっていますが、たしかに今では顔合わせ不可能な超豪華メンバーなのですよ。ドラムス:村上“PONTA”秀一、ベース:岡沢章、キイボード:坂本龍一、ギター:松木恒秀、サックス:土岐英史といった布陣。とくに松木氏に関しては他界されているので、現在このメンバーで、とはいかないです。この時代の空気をリアル・タイムで接していた人が羨ましいと思える程です。当時のクロス・オーバー・ムーヴメントの絶頂期だけあって、ヴォーカルも勿論ではありますが、バック・ミュージシャンのプレイも聴きどころなっています。

 

 

第6位.山下達郎「「朝のような夕暮れ」」

山下達郎「「朝のような夕暮れ」」がおすすめの理由

またしても『SPACY』からの一曲。私は本当にこのアルバムが好きなんだなあ〜と改めて思っている次第です。この曲も小品ではありますが達郎氏初の多重コーラスな曲でもある訳ですので、決して無視できな一曲であります。この曲もアンニュイな雰囲気で、今聴くと“癒やし系”的なニュアンスもあると思います。この曲を熱心に聴いていた当時、パラダイスといいますか、そういったものに誘ってくれるような感覚にとわられたものでした。特に当時アルバイト勤務をしていた職場にて、休憩時間中にこの曲のメロディーを思い出すと同時に、休憩を終えて忙しくなる時の大変さを思いなんともいいようのない感覚に囚われたのでありました。

 

 

第5位.山下達郎「「悲しみのJody」」

山下達郎「「悲しみのJody」」がおすすめの理由

名盤『メロディーズ』の一曲目に収められていた曲。ファルセットで歌われていたもの。そして、故・井上大輔氏のテナー・サックス以外の楽器は全て達郎氏自身によるもの。レコード会社移籍第一弾にしてA面トップを飾る楽曲だけに曲順は特に吟味していたものと思われます。そのトップを飾る重要な曲ともとれます。氏自身は30という年齢になって、今後の不安感もあったといいますし、前作『For You』のような開放感がない等といわれたようですが、そういった点に関しては半ば確信犯的な思いもあってのアルバム制作だったので、そういう意見に対しては特に思うことはなかったとのこと。

 

 

第4位.山下達郎「「十字路」」

山下達郎「「十字路」」がおすすめの理由

コンピューターを初めて導入した1986年の『ポケット・ミュージック』収められていた曲。成就できない“愛”を描いた傑作だと思うのですが世間的には、それ程評価されていないようにも思えるので、もっともっと評価されて然るべき一曲、とここで断言させて下さい。’86年といえば今から33年前(!)まだ昭和の時代です。それにも拘わらずあまり古さを感じさせないのは前述した通りです。また、このアルバムは氏にとっての初のデジタル・レコーディングだったいうことで“一番苦労したレコーディング”だったとのことです。まだ、コンピューター黎明期だったこともあって、氏の求める音にコンピューターの精度が追いつかないという不満を残したようで’91年にリミックスしてリイシューされました。

 

 

第3位.山下達郎「「Sparkle」」

山下達郎「「Sparkle」」がおすすめの理由

達郎氏のギター・プレイで真っ先に挙げられるのが、この曲でありましょう。この曲も前述のライヴ・アルバム『JOY』にも収められていて、そちらの方は“荒々しい”といっていいほどのカッティングを聴くことができます。また、この曲でも土岐英史氏のサックス・ソロも聴くことができます。山下氏によればこの『For You』は“自分の全作品のなかで一番愛着がある”といっていますし、他の曲の完成度も高いでしょう。名バラード「FUTARI」や「ラブランド・アイランド」など粒ぞろい。これまで山下達郎を聴いたことのない人にとってはおすすめの1枚と言えましよう。

 

 

第2位.山下達郎「「さよなら夏の日」」

山下達郎「「さよなら夏の日」」がおすすめの理由

ノスタルジー、これに尽きます。青春の淡い瞬間を見事に捉えた歌詞、とそれに素晴らしいコンポーズ(曲)、私的フェイバリットに挙げる人も少なくないでしょう。私自身は2位で選んだ「スパークル」やポッピン・タイム収録の「ピンク・シャドウ」など、勿論、“歌物”には違いないのですが、それらの楽曲も、私の好きなフュージョン・インスト的な側面から達郎氏のファンになった部分もあったのですが、ムーン・レーベルに移籍してからの作品は、よりヴォーカルの存在感が増してきているようで、この「さよなら夏の日」も詞のもつパワーが全面に押し出されている気がしているのです(別にそのことを否定するつもりはないのですが)。

 

 

第1位.山下達郎「「Daydream」」

山下達郎「「Daydream」」がおすすめの理由

この曲を1位に挙げることに対して異を唱える向きもありましょうが、兎に角、好きなものは好き!ということで1位にしました。達郎&美奈子のソングライティングが見事にハマった一曲といえます。初めてこの曲を聴いた時、達郎の曲に吉田美奈子の色を次々と現れる詞が「いやぁ〜、カッコイイな〜」と思い、ヘビー・ローテーションで聴き惚れてしまった時は忘れられない経験でした。所謂、“シティ・ポップス”と呼ばれることになるのでしょうが、それはファースト・ソロ・アルバム『サーカス・タウン』から一貫しているような気がしますし、その結果がこの曲が収められている『ライド・オン・タイム』でのブレイクに繋がったように思える訳です。