柳ジョージおすすめの曲ランキングTOP10
人生の悲哀に満ちているブルースを奏でているのに、どこか光り輝いている眩しい世界観が素晴らしいです。時代を超えて、しみじみとできる素敵なサウンドてあ゛利、年齢を重ねることで実感できる喜びのサウンドです。砂埃やサビの匂いも感じられるのに、とても美しくて爽やかになれるのは、新家院に生きている人たちへの応援歌になっているからだと思っています。
第10位.柳ジョージ「FOR YOUR LOVE」
柳ジョージ「FOR YOUR LOVE」がおすすめの理由
柳ジョージがギターを抱えて歌う姿は、孤独感と華やかさとが同居していて、とても不思議に感じていました。音楽も同様です。孤独だからと言って淋しいとは限りませんし、シンプルな黒いステージとライトだけなのに華やかに感じられることがあります。アイドルスターのステージとは明らかに違うのに、きらきらとした心理を感じることができるのです。しゃがれた声のブルースに、眩しい太陽の輝きと潮風を感じることが出来ます。大人に反抗している時期なのに、大人の柳ジョージの歌から、たくさんのことを学ぶことが出来ました。感謝しかありません。最高の音楽を、ありがとう。聴きながら、心で、つぶやいています。
第9位.柳ジョージ「「祭りばやしが聞こえる」のテーマ」
柳ジョージ「「祭りばやしが聞こえる」のテーマ」がおすすめの理由
テレビで再放送している70年代のドラマを観ているときの空気感が、この曲には溢れています。哀しみも、汚れ切った世界観も、どうしてこんなに澄み切っていられるのか不思議でたまりません。強く、たくましく生きていこうと決意できるテーマソングです。リアルタイムに聴いていたわけではないのですが、柳ジョージの存在を知ったときのインパクトとは少し違うニュアンスで興味を持ちました。それが透明感です。音楽性なのか、彼の人徳なのか、どこにも清潔感が感じられませんでしたが、とにかく透明に関しました。だからこそ時代を超えて、いまでも自然に聴くことが出来るのだと感じています。
第8位.柳ジョージ「星空の南十字星」
柳ジョージ「星空の南十字星」がおすすめの理由
男に生まれてきてよかったよな、と感じさせてくれる音楽であり、女を愛して良かったよなとしみじみ想い耽ることのできる歌です。いつの時代も、男と女をテーマにしている音楽は多いですが、理屈や感情が過剰に表現されすぎていると拒否反応を示してしまいがちなのに、柳ジョージの音楽には素晴らしい風のようなさりげなさがあふれています。風が強すぎて、涙も吹っ飛んでしまいそうです。しみじみしつつも、笑って誰かとおしゃべりできるのです。世界が美しいと思うことが出来る、そんな寛容さと優しさに満ち溢れています。強くなければ生きられないし、優しくなければ生きていく資格がないのですよ、と語りたくなる歌です。
第7位.柳ジョージ「さらばミシシッピー」
柳ジョージ「さらばミシシッピー」がおすすめの理由
日本がアメリカに遥かな憧れを抱いていた時代を実感できる音楽であり、同時に痛みや嘆きを受け入れて苦難の時代を乗り越えてきたことを証明してくれる楽曲だと感じています。少年の頃には想像もつかなかった時代がやってきて、これからどうなるんだろうと考えてしまう時に、柳ジョージの歌声は優しく励ましてくれるようです。大丈夫だって、なんとかなるし、今までだってなんとかなってきたんだから、と丁寧に根拠を示してくれているかのような歌です。ミシシッピーを知らなくても、さらばミシシッピーは身近に存在して、いつでも好きな時に聴くことが出来ます。悲しいけれども、なんて素敵で優しい歌なのでしょうか。
第6位.柳ジョージ「FENCEの向こうのアメリカ」
柳ジョージ「FENCEの向こうのアメリカ」がおすすめの理由
完全に「あの頃」となってしまった時代を象徴する作品なのですが、現代の横浜にも通じる音楽性が魅力です。みなとみらいの開発とは別に、昭和から続いている街並みの雰囲気も残り続けているのが横浜の魅力ですから、外人墓地や港が見える丘を歩いていると、どこかにフェンスを探してしまいたくなります。本牧の砂埃を美しいと感じることが出来なくても、FENCEの向こうのアメリカを聴きながら砂嵐がやってきそうな気配を感じることができます。もしも父や祖父と、時代を超える話題を交わすことが出来るとしたら、この曲はテーマソングになります。
第5位.柳ジョージ「酔って候」
柳ジョージ「酔って候」がおすすめの理由
未成年で酒が飲めない頃でも、酒の醍醐味と旨味を想像できてしまう素晴らしい名曲です。インパクトのあるタイトルで、脳裏に焼き付いてしまうコピーライターのセンスのように、ピカっと光り輝く楽曲です。土佐の太平洋の荒々しい浪すらも思い浮かんでしまいますし、巨大なクジラが大海原から飛び跳ねているようなダイナミックさも感じられます。もう二度と、リアルで聴くことはできないのでしょうが、それにしても素晴らしい音楽だなと感じずにはいられません。世間に向けて宣伝するよりも、知ってる人が知っていて、自然に扉から漏れて聴こえて広がっていくような作品です。
第4位.柳ジョージ「バーニング」
柳ジョージ「バーニング」がおすすめの理由
とにかくギターが、すさまじく味わい深いのが印象的です。歌よりもギターが主役なのではないかとすら感じてしまいますが、だからと言って歌か゛弱いのではなく、むしろ逆にギターが目立てば目立つほどに歌の存在感も増している作品です。バンドサウンドならではの音圧が心地良くて、スピーカーから流して聴いていると時間の経過していることも忘れてしまうほどです。懐かしい時代になりつつある昭和ですが、むしろ現代の日本にも似合うようなブルージーさがにじみ出ていて心地良いです。演歌でもなく、ジャスでもなく、ブルースなんだけれども日本的な風土にも適合していて心地の良いサウンドです。
第3位.柳ジョージ「微笑の法則 ~スマイル・オン・ミー~」
柳ジョージ「微笑の法則 ~スマイル・オン・ミー~」がおすすめの理由
ブルージーでありつつも、明るさを感じられる音楽です。人間の持っている哀しみを、そのままにしつつも、ひたむきさや元気さを讃えてくれる優しい歌です。ギターを弾きながら歌うスタイルは、柳ジョージにとって自然な姿なのでしょうが、この歌を演奏しているときはとりわけ楽しそうに感じられるのも特徴です。気合を入れ過ぎないで、良い意味での脱力感のある音楽性が、見事に結晶化しています。歌詞カードを開いて読んでいると、こんなことを歌っていたのかと納得できるのですが、それというのも音楽でありながらも文学性を感じさせる表現が豊かだからです。ヒット曲でありながらも、濃厚でアンダーグラウンド的な和音を感じ取ることのできる楽曲です。
第2位.柳ジョージ「雨に泣いてる・・・」
柳ジョージ「雨に泣いてる・・・」がおすすめの理由
雨の歌なのに、どこか快晴のようにも感じられる酢柱いまでに突き抜けている楽曲です。70年代のまばゆい空気を彷彿とさせながらも、希望と不安化゛混ざり合う時代になる子度に思い返している名曲です。柳ジョージほど、歌とギターソロの似合うアーティストは少ないのですが、だからといってカッコつけすぎることもなく自然体に演奏する姿は渋い魅力にあふれています。テレビ局にあるアーカイブを、これからの時代に公開していって欲しいと願っています。今となってはリアルに聴くことが困難なので、記録だけが頼りです。いつ聴いても、夜でも昼でも、信じられないくらいに眩さに満ち溢れている音楽です。素晴らしすぎます。
第1位.柳ジョージ「青い瞳のステラ 1962年夏・・・」
柳ジョージ「青い瞳のステラ 1962年夏・・・」がおすすめの理由
文句なしの名曲だと感じています。柳ジョージの個性的な雰囲気というよりも、音楽の普遍性が優先されていて、癖が薄れているのが逆に良い印象に仕上がっている要因かもしれません。誰かが作っていてもおかしく無いくらいに素晴らしいスタンダード性を秘めつつも、今こうして振り返ってみれば柳ジョージだけがしっかりとあの時代の空気と向き合っていたかのようです。横浜と横須賀の地域性と普遍性を、いかんなく発揮している楽曲です。歌詞も文学性を最大限に発揮していて、そのまま映画が作られてもおかしくないほどです。古き良き時代であり、哀しい戦争の歴史も彷彿とさせる、しかし現代性を維持し続ける古典的かつ文学的な作品です。時代を超えて、神話となっていく曲です。