Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)おすすめの曲ランキングTOP10
人気ロックバンドDeep Purple(ディープ・パープル)のギタリストだったリッチー・ブラックモアが脱退して結成したバンドです。数年ごとにメンバーが入れ替わるという破天荒運営を続けながらも、数々の名ボーカルを輩出したバンドでもあります。ロニー・ジェイムス・ディオ、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナー、ドゥギー・ホワイトと、Rainbowを飛び出し活躍した人物が多数おり、鬼籍に入ったロニーを除き、みな現役のロック・シンガーとして活動を続けています。1990年代に最後のアルバムを発表した後、リッチーが恋人とのプロジェクトであるBlackmore’s Night(ブラックモアズ・ナイト)に専心したため、Rainbowの活動は終了と思われましたが、2015年より新ボーカルのロニー・ロメロと新メンバーを加えて、ライブ活動を再開しました。休止期間を含むものの、長い歴史を持つバンドです。ボーカルが変わるたび、作風ががらりと変わるのも面白いところです。中世風の重厚感溢れるナンバーから、軽快な失恋ソング、アップテンポ、泣きのバラードまで、さまざまな色を持つ、まさに虹のようなロック・バンドです。
第10位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Man On The Silver Mountain」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Man On The Silver Mountain」がおすすめの理由
1枚目のアルバム『Ritchie Blackmore’s Rainbow』の1曲目です。どこかゆったりとした落ち着いた雰囲気の前奏が印象的です。ボーカルのロニー・ジェイムス・ディオのサビの咆哮にもしびれます。山々に響きわたるこだまのような堂々とした唄いっぷりが最高です。特にレインボー加入前にロニーが唄っていたELF(エルフ)のアルバムと聴き比べると、爽やかで軽快な歌声が、重厚で荘厳な歌声へと変貌しているのがよくわかります。歌詞に描かれているのは、強大な力を持つ男の姿です。歌詞とメロディ、歌い手の表現が、しっかりと噛み合った名曲だと思います。ジャケットに描かれている黒い城を見ると、この歌詞の男は城の王様なのかな、という想像も湧き上がってきます。
第9位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Black Sheep Of The Family」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Black Sheep Of The Family」がおすすめの理由
これも1枚目のアルバム『Ritchie Blackmore’s Rainbow』に収録された1曲です。前向きで明るいノリ、のどかな雰囲気のメロディ、サビで重なり合うコーラス。3分ちょっとで聴きやすいのも特徴です。当時、バンド主宰のリッチー・ブラックモアが所属していたDeep Purpleを脱退することになったのが、この曲をアルバムに入れたいと提案したものの、他のメンバーから了承されなかったことがきっかけだと言われており、いいよと言ってくれていたら、あの時点での脱退はなかったのかなぁ……と思いを馳せてしまう曲でもあります。歌詞を読むとちょうどサビのあたりで「黒い羊(集団の中ののけもの)」という単語が出てきて、さらに涙を誘います。
第8位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Catch The Rainbow」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Catch The Rainbow」がおすすめの理由
これも1枚目のアルバム『Ritchie Blackmore’s Rainbow』から選びました。イチオシのバラード・ナンバーです。ボーカルのロニーが脱退した後でも、長きにわたってライブで演奏されている名曲です。スローで渋みがかったメロディと、ロニーの歌声の組み合わせがとても良いです。夜の間、ひと目を忍ぶ恋人たちの短い逢瀬を描いたロマンティックな1曲です。消えることが運命づけられている虹をつかめたらいいののに、という題名そのものにもロマンを感じます。音色もどこかふわふわと頼りなく、はかなげで、今にも消えてしまう夢のような雰囲気を漂わせています。
第7位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「A Light In The Black」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「A Light In The Black」がおすすめの理由
こちらは2枚目のアルバム『Rising』より、最後の1曲です。『Rising』はギターのリッチー、ボーカルのロニー、ドラムのコージーと、Rainbowを代表するメンバーがそろった名盤と呼ばれている1枚でもあります。通常、人気投票などではこの直前の『Stargazer』が選ばれていることが多いかと思いますが、今回はこちらを選びました。歌詞の面から言えば『Stargazer』と『A Light In The Black』は主人公と世界観がつながっていて、小説で言えば前後編のようなものでもあります。『Stargazer』で奴隷として長い苦役にあえいでいた主人公が『A Light In The Black』では解放されて喜びの声を上げている、その爽快感が気持ちいいので、この曲を選びました。8分近くある長い長い曲の中で、ギター、ボーカル、ドラムが決死の闘いをくり広げている、と感じるような、とても力のある1曲です。
第6位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Kill The King」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Kill The King」がおすすめの理由
3枚目のアルバム『Long Live Rock N Roll』より、アルバムの中盤に収録されている曲です。とにかく前奏がめちゃくちゃかっこいいです。でーん、でーん、でーん、でーでーでーん、と重量感あるメロディーが始まると、よっしゃあー、という風に自然と気合が入ります。命の危機に瀕した人物が叛乱を開始する、という過激な歌詞を盛り上げるように加速するリッチーのギター、どこまでも力強いコージーのドラムが聞きごたえ抜群です。ロニーのボーカルにもますます磨きがかかっていて、とにかく力強いです。間奏で吠えまくる、暴れまわるリッチーのギターが最高です。
第5位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「All Night Long」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「All Night Long」がおすすめの理由
音楽性の違いからボーカルのロニーをはじめ半数のメンバーの脱退後に発表された4枚目のアルバム『Down to Earth』の1曲目です。現在活動中のロニー・ロメロを含め5人のボーカルが所属していたRainbowですが、ここまではっきり曲調が変わったのはこのアルバムしかないと思います。とにかく明るく、ノリが良く、わかりやすいロックナンバーとして、また、新ボーカルとして加入したグラハム・ボネットの力強い歌声を堪能するならこの曲だと思います。バンドの方向性にもいろいろあるんだなあ、ということを教えられた1曲です。
第4位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Lost In Hollywood」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Lost In Hollywood」がおすすめの理由
4枚目のアルバム『Down to Earth』に収録された最後の曲です。このアルバムを最後にRainbowを去ったコージー・パウエルのドラムを思いながら聴く曲でもあります。はじめの入りのドラムに「かっこいい~!」としびれ、最後のドラムで「これで最後かぁ~!」と悲しむ1曲です。そしてこういったこまごまとした感傷を銀河の彼方へ吹き飛ばしてしまうグラハム・ボネットのパワーボーカルに圧倒される1曲でもあります。リッチーの気まぐれとも解雇癖とも呼ばれる采配で次から次へメンバーが変わってきたRainbowですが、まさかグラハムまで次のアルバムのレコーディング中に脱走してしまうとは……まさに、ロスト続きのメンバー事情なのであります。
第3位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Fire Dance」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Fire Dance」がおすすめの理由
流浪のバンド・Rainbowの中興期を支えたのは、間違いなくこのボーカル、ジョー・リン・ターナーの存在でしょう。4枚目の『Down to Earth』で明るく力強いロックへと方向を転換したRainbowが作風を安定させたのが5枚目の『Difficult to Cure』、その成功から続けて制作されたのが6枚目の『Straight Between The Eyes』、7枚目の『Bent Out Of Shape』です。この曲が収録されているのは『Bent Out Of Shape』。アップテンポでノリの良いメロディーと、ジョー・リンの歌声のきれ味がよく合っている曲だと思います。ライブでも中盤の盛り上がりでよく使われていた曲です。
第2位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Street Of Dreams」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「Street Of Dreams」がおすすめの理由
ジョー・リン・ターナー時代のバラード・ナンバーの中では随一の出来だと思います。語りかけるような優しいメロディーと、ジョー・リンの繊細な歌声がしっかりと組み合わさっています。収録アルバムである『Bent Out Of Shape』以降、リッチー・ブラックモアとロジャー・グローヴァーのDeep Purpleへの復帰が決定したため、Rainbowは自然消滅してしまいます。しかし、リッチーもジョー・リンもその後の自分のアルバムにこの「Street Of Dreams」を収録、ライブ披露することもあり、おそらく2人にとって大事な1曲なのだろうな、と思いながら聴いています。
第1位.Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「I Surrender」
Ritchie Blackmore’s Rainbow(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)「I Surrender」がおすすめの理由
アルバムの順番としては前後しますが、今回の1番として選んだのは「I Surrender」です。5枚目の『Difficult to Cure』に1曲目として収録されています。曲自体はラス・バラードの作品をアレンジしたもので、オリジナル作品ではないのですが、恋人との別れによって生じる感情を、的確な歌詞と悲劇的なメロディーで表現している名曲です。曲の芯を支えるリッチーの泣きのギターは必聴です。ジョー・リンの歌声もしっかり乗っています。アルバム・バージョンだともの悲しい感じなのですが、ライブで披露されたものは意外と激しいロック・ナンバーになっていて、どちらも聞き比べるのが楽しいです。