Base Ball Bearおすすめの曲ランキングTOP10
ギターサウンドが素晴らしくて、都会的な透明感と汚れ切った空気感の混合具合が会館でクセになります。中毒性の高いギターのリフは素晴らしいの一言ですが、繊細さと凶暴さを内に秘めているかのような和音の美しさは、現在の日本人アーティストの中でも抜群のセンスです。そんなBase Ball Bearのおすすめの曲をランキング形式でご紹介します。ぜひ聴いてみてください。
第10位.Base Ball Bear「senkou_hanabi」
バンドサウンドならではの透明感と粗削りの若々しいエネルギーが調和していて、とても美しいです。粗削りだと感じていたのに、いつのまにか安定して聴くこともできる歌声には、どこか淋し気な空気が漂っていて、自分の思春期を思い出しながら第二の青春を味わっています。
脳内で再生される、第二の青春のドラマで、自分が若々しいまま手主人公を演じていますから、音楽は永遠にアンチエイジングの要素を兼ね備えているのではないかなと感じています。この歌を聴くと、自分の顔が若返っていくようにさえ感じられるので、音楽の力ってすごいなと感動しています。
第9位.Base Ball Bear「試される」
安定して演奏すればするほど、内面的な狂気のようなものを感じてしまうのですよ。金切り声のように聴こえてくるギターは、遠い夏の日の夜を彷彿とさせてくれるのですが、あまり酔いしれる感覚ではありません。人生における試練は、乗り越えられる試練だけなんだという解釈がありますが、それにしても試されなければならないことへの憤りと諦めを感じ続けています。
もっと、高いところでも歌ってくれよ、と要求したくなるくらいに気持ちを振り乱しながら聴いています。不思議と聴き終えると、スッキリしています。涙を流して泣いたわけではないのに、泣き疲れてスッキリしてしまったように、爽やかなリスニングタイムを得られます。
第8位.Base Ball Bear「神々LOOKS YOU」
当時、ギターサウンドにのめり込んでいたので、ベースボールベアーは最高にノッテルと感じていました。今でも現役ですが、ツインギターの絶妙さが魅力だったので、最近は少し寂しく感じているのですが、考えてみればベースボールベアーは青春のサウンドなので、こんなふうに痛いくらいが良いのかもしれません。
なんだかんだ言っても好きなバンドであり、街角でもっとも耳にしていたのがこの曲だと思います。それまでは知る人ぞ知るアーティストという印象がありつつも、ついにメジャーなアーティストになったというタイミングの曲なので、旬の勢いを感じられます。
第7位.Base Ball Bear「BREEEEZE GIRL」
青春の爽やかなエネルギーを感じられ一方で、なんでだろう、もうちょっとシャキッとしてくれよと言いたくなる感じがしてきて、あ、それって自分のことだと気づくことのできる楽曲です。自分の中で眠っている恥ずかしさと、もどかしい感情が引っ張り出されてきて、聴いているだけで成長できるような感覚に陥ります。
夏のサウンドでありながらも、汗と潮の感触を逃がさないのが最高にテンション上がります。清潔感があふれているように思わせておいて、汗だくになっている感じがします。潮風に髪がベタベタとしてしまい、実は不快なんだよと言いたげな夏の午後の美しい瞬間、そんな瞬間を味わえる音楽です。
第6位.Base Ball Bear「すべては君のせいで」
新陳代謝をしながら生きているのが人間なんだなと思い知らされる楽曲です。新陳代謝しているので、生まれ変わった細胞は新鮮そのものなので、人間は老け込むわけがないのです、とわけのわからない理屈を延々と述べたくなってくる楽曲です。雨の日に聴くと、湿度が少し低くなるように感じられるのですが、それだって錯覚なのに音楽のエネルギーが強いものですから、本当に快適な時間を過ごせることになります。
すべては君のせいだと言い切ってしまえる強さを、誰もが持ちたいものだよねと考えつつも、それでもいざとなったらすべてを許して受け入れて欲しいものだよなとも考えてしまうので、ベースボールベアーには青春の出会いと別れが凝縮されています。
第5位.Base Ball Bear「short hair」
長い髪の女性が好きな男性でも、ショートヘアーの女の子に恋をしてしまうことがあります。青春の象徴なんですよね、ショートヘアーって。しかも、ボーイッシュであることが、美少女らしくもあるわけですから。なんていう視点に気づかせてくれるのかと感動した一曲です。まだ見たことのない人はPVを、ぜひ。
誰かに思わず薦めたくなる楽曲です。ヘッドフォンで聴いている方が、ギターの繊細な和音を堪能できますが、スピーカーで再生したほうがベースの低音域が強調できるので、気分に合わせて聴きかたを変えています。夏、野外で聴くと、しっくりきます。
第4位.Base Ball Bear「文化祭の夜」
制服のままでデートできる醍醐味のひとつが、文化祭ですよね。文化祭もしくは学園祭、しかも夜はフォークダンスが開催されるなど、パーティーな雰囲気がいっぱいになります。青春の特権は、淋しくて美しいことですが、こっそりと恋に酔いしれて異性の体と肌を味わってしまいましょうよと積極的な気分になれる音楽です。
なにがあっても、なくても、素敵な学園生活であり制服ライフなのですから、大人になってからも一人の時間に思い出しては、くすっとしてみてはいかがでしょうか。誰にも言えない、言いたくない、そんな学生時代の秘密を抱えながらヘッドフォンでこっそり聴いていられる音楽です。ベースの低音域ならではの、なまめかしさを実感できますね。
第3位.Base Ball Bear「17才」
ベースボールベアーの存在を象徴している楽曲だと感じています。このアルバムの完成度は、尋常ではありませんので、まずは「17才」を堪能しましょうよ、と友だちに薦めまくったのを覚えています。PVに現れる制服姿の女の子たちは、本当に魅力的ですが、それ以上に楽曲の素晴らしさが際立ちます。
シンプルな言葉を選んで歌にしているので、言いたくても言えないもどかしさを、いつも抱えながら生きていた学生時代とリンクしてしまいます。上手に言えないからこその青春を、見事に描き切っている名曲です。永遠に17才に、いつからでもなることができます。もっとも、それが美しいかどうかは別の話なので、歌を聴きながら思い知ると良いのですよ。
第2位.Base Ball Bear「changes」
「図書館戦争」にシビアな世界観とリンクして、緊張感あふれるテイストに仕上がっていますが、なんといっても詞の素晴らしさが際立っています。青春を表現させたら抜群の、恥ずかしいくらいに美しい詞の世界なので、容赦なく現実と妄想を見せつけてくれます。
その一方で、いつまでも暗闇の中で安住しているのではなく、痛々しくも光あふれる外の世界へ飛び足していこうよと勇気づけてくれる音楽なので、美しいメロディーラインに身を任せて口ずさんてしまいます。新現実に向かって、挑戦していこうじゃありませんか。実力なんて気にしなくても、行動すれば自然に後から実力が備わってきますからね。楽観的に生きていこうと思える、ちょっと大人な感じの歌だと感じています。
第1位.Base Ball Bear「祭りのあと」
ベースボールベアーの初期における大傑作であり、音楽の女神が降臨してきたとしか思えない神曲です。裸のビーナスが、いつもそこにいて輝いています。歌は祭りのあとですが、この曲を聴いている間は祭りの最中ですし、カーニバルの渦の中にいられます。ベースボールベアーの描く青春物語の中で、夏の輝きは抜群に魅力的なのですが、この楽曲の旋律は最高にエロさを含んでいます。聴いていると、歌詞とは別にエロさがあふれてきます。
エロさとは生命力そのものですから、最高にエモいということにもつながります。もっともっともっと聴いていたいし踊り狂っていたくなる、そんなエンドレスの魅力あふれる官能的な音楽です。エレクトリックギターはサマーどっぷりな色彩感覚ですし、ちらちらと美少女が見え隠れする感じがたまらないです。もちろん音楽の話です。2000年代を代表する、最高傑作です。