天野月子おすすめの曲ランキングTOP10
出会いはホラーゲームの主題歌でした。そのゲームの世界観にぴったりな、ダークなメロディーとその歌声に、一瞬で引き込まれました。力強く、響く歌声こそ天野月子さんの魅力だと思います。また、イラストレーターとしての作品も好きです。芸大出身ということもあり、その実力は確かです。
第10位.天野月子「恋」
天野月子「恋」がおすすめの理由
この曲は、よくある恋愛もののようでいて、実は違います。タイトルは「恋」なので、もちろん出てくる「わたし」は恋をしています。その相手は去年越してきた、隣人のサラリーマン。ただ、この「わたし」は少し怖い。隣人の鍵穴の音を息を殺して待ちます。さらに、3秒後からこっそりつけ、何食わぬ顔で挨拶をするのです。他にも宅配の荷物を勝手に預かっていたままだったり、間違ってきた請求書もずっと持ったまま。かなり危ないです。こういった恋愛の曲というのもなかなかなく、初めて聞いた時は驚きました。なかなか重い歌詞な割に、メロディーは楽しげで明るいものであるので、余計にその不気味さが際立っていて、とても好きです。
第9位.天野月子「花冠」
天野月子「花冠」がおすすめの理由
ピアノの物悲しい旋律から始まり、天野月子さんの切なげな歌声が続きます。しかし、途中でがらっと雰囲気がかわり、ロックなイメージへと移行します。その変わる瞬間がとてもかっこいいです。この曲の中で1番好きなところはCメロで、天野月子さんの曲のCメロはどれも素晴らしく、好きなものばかりなのですが、この曲は特に心に残るものです。温かく揺れている君の面影も、このわたしを呼び戻すベルにならない、と歌ってからまたサビに入るのですが、Cメロがあることにより、その後に続く、愛しい人よ、という呼びかけがより寂しく切ないものとなっているような気がします。
第8位.天野月子「聲」
天野月子「聲」がおすすめの理由
たとえば海の底であなたが生きてるのなら、わたしは二本の足を切って魚になろう、という歌詞から始まります。その後も、あなたが近くのなら、とどんな風になってもいいという決意を感じる流れとなっています。そんな中、サビに向けて盛り上がる箇所で、あなたはいない、わかっている、わかっていると繰り返します。まるで自分に言い聞かせるように。そこからのサビは、盛り上がるメロディーになっており、感情も深くなっていきました。2番のサビには、消える消えるぬくもりが、とさらに辛いものとなっていきます。まるで一つの悲しいお話のようなこの曲は、聞くたびに深く余韻を残していきます。
第7位.天野月子「鮫」
天野月子「鮫」がおすすめの理由
天野月子さんらしい、かっこいいロックな曲です。サビの惜しみなく愛して、惜しみなく憎んであげるというところが本当にかっこいい。歌詞はもちろん、サウンドと、そこに天野月子さんの歌声が加わることで、かっこよさが最高潮です。縦ノリが似合う、ガンガン響く音楽は、気持ちを上げたい時にぴったりです。この曲のCメロでは、いったん落ち着けるかと思いきや、無いはずの角を曲がってふりだしへ急いだ、というところからキーも上がり、最後のサビに向けてさらに加速していきます。カラオケで歌おうとするも、この曲は最初からキーも高めで、勢いもあるため、最後まで歌い切るのは私にはできませんでした。
第6位.天野月子「ライオン」
天野月子「ライオン」がおすすめの理由
ライオンというタイトルから、天野月子さんのイメージである、力強く叫ぶような歌声を生かした曲であると思いきや、やわらかなメロディーで始まります。歌詞も、優しい陽射し、やわらかな鳥の声、といった、穏やかな休日を思わせる入りです。しかし、そこは天野月子さん。その後の歌詞で、空っぽになるあなたの愛した間取り、とあることから、二人が別れてしまって引っ越すのだろうか、と予測できます。全てが終わってしまって、落ち着いて振り返ることができる時期の歌なのかもしれません。サビのライオン、と歌う声が優しさも含められたどこか寂しいものでありました。
第5位.天野月子「風船」
天野月子「風船」がおすすめの理由
かっこいい、ロックなイメージのある天野月子さんですが、この歌はとても可愛らしいメロディーです。歌詞も「わたし」がかつての不器用だった、幼い自分を思い出しているような、穏やかな内容となっております。それに合わせて、天野月子さんの歌い方も、優しく、語りかけるような可愛らしいものになっており、いつもの力強い天野月子さんとは違った面を見ることができます。この曲を聞いていると、赤い風船を持って、川沿いをゆっくり歩くといった風景が頭の中に浮かびます。ゆったり落ち着きたい時に聞くのがおススメです。どこか優しい気分になれます。
第4位.天野月子「ゼロの調律」
天野月子「ゼロの調律」がおすすめの理由
まず美しいピアノの旋律から始まります。そこからカッコイイ音楽へ変わり、天野月子さんの歌声が加わります。その変化の過程がとてもかっこよく、ぞくっとします。また、Aメロはおとなしめに進み、そこからBメロで加速し、サビで盛り上がりパートとなりました。聞いているものの気持ちを、右上がりに導いてくれる構成となっています。そしてサビのわたしはまだわたしでいられる?のところとその後の天野月子さんの歌い方がとてもかっこよくて好きです。目を逸らさないで、あなたの想うわたしじゃなくても、というところも辛いですが、美しさを感じます。そして何より、最後の最後に、ピアノの旋律から不協和音で締める辺りがさすがです。初めて聞いた時は鳥肌が立ちました。
第3位.天野月子「ウタカタ」
天野月子「ウタカタ」がおすすめの理由
この曲の1番の魅力は、その切ない歌詞だと思います。選び損ねたもう片方は、あなたが笑うやわらかな旅路、というところから、「わたし」は過去を振り返り、後悔をしているように考えられます。Cメロでは、帰る場所などここにはないから、帰る場所などありはしない、と繰り返しています。戻れない過去の、その時の選択によって別れてしまった道を焦がれては進むしかない、そのような切ない気持ちが歌われています。天野月子さんの歌声も切なく、終わりのウタカタ揺れるというフレーズの後のメロディーも、非常に切ないものです。これは入りと同じリフですが、その繰り返しにより、全体的に切なく、美しい雰囲気が出ていて好きです。
第2位.天野月子「蝶」
天野月子「蝶」がおすすめの理由
この曲は、人気のホラーシリーズのゲーム主題歌として起用されたものです。不気味な歌詞と、鳴り響く警告の鐘のような打ち付ける音、そこに流れる流れるような音楽は、そのゲームの世界観そのものが表されています。そこに乗せられた天野月子さんの歌声も、サビに向かって感情を盛り上げていくもので、サビに入ってからの叫ぶような歌い方に心打たれます。私を見つけて、という箇所は鳥羽が立ちます。Cメロに入ると力強い歌声で、叫んでも聞こえぬならその手で壊してほしい、まだわたしをわたしと呼べるうちに、というところはゲームをクリアした身であると本当に辛く、好きなところです。
第1位.天野月子「箱庭〜ミニチュアガーデン〜」
天野月子「箱庭〜ミニチュアガーデン〜」がおすすめの理由
この曲は、はじめは呟くようにぽつぽつと歌い、サビは力強く叫ぶように歌う、その緩急が魅力的だと思います。歌詞は欲しいものなど手に入れたらただのガラクタになり、忘れられてゴミと化す、で始まります。「わたし」が欲しくて集めたものを箱庭に詰め込んでいく、といった姿がイメージされます。そこから、扉を開け手に入れた全てを置いて出て行こう、という歌詞で歌は終わります。初めに集めたものを、全て置いていってしまうのです。Cメロでは許して許して殺して、とひたすら繰り返します。しかしそれに続くのは、柔らかく抱いて、という正反対の願望。このどこか不気味さも感じるところも魅力だと思います。