爆風スランプおすすめの曲ランキングTOP10

entry
スポンサーリンク

爆風スランプおすすめの曲ランキングTOP10

「Runner」という曲が有名なグループです。以前ほどではないですがこの曲は今でも時々サビ部分がテレビで使われるので、聞いたことのある人は多いんじゃないでしょうか。代表曲に「熱い」「まじめな」曲が多いのでそういう方向性のグループと認識する向きもあるかもしれませんが、もともと爆風スランプは「コミックバンド」という芸風が濃く、聴いていて笑ってしまうような曲もたくさんあります。悪ふざけの曲で笑わせるグループがそのままのテンションで別れなどの悲しい場面や社会批判も歌ってしまうので、曲に込められたメッセージがより強く心に入っていきます。

 

 

第10位.爆風スランプ「無理だ!~YOU CAN NOT DO THAT~」

爆風スランプ「無理だ!~YOU CAN NOT DO THAT~」がおすすめの理由

爆風スランプが「コミックバンド」と言われる由縁の一つとなる1曲です。メッセージ性は一切なく、ただただ悪ふざけで作られた曲ですが、爆風スランプを語る上では外せない1曲だと思います。「キリンの懸垂」「ワニの腕立て伏せ」など、言われてみれば確かに無理だよなぁ、ということがどんどん出てきます。これをただ無心に聞いていればいいんです。ああ、それは無理だ、それも無理だなぁ、と聞いているうちに次は何だろう、もっと聞きたい、と思うようになります。心に響くメッセージの込められた曲もたくさん送り出している爆風スランプですが、根はこういう曲の方が得意なのかもしれません。そういう爆風スランプだからこそ、暗いテーマの曲も明るい曲調で作り上げ、その問題の重さをより実感させることに成功させているように思うのです。

 

 

第9位.爆風スランプ「旅人よ~The Longest Journey」

爆風スランプ「旅人よ~The Longest Journey」がおすすめの理由

20年以上前、「進め!電波少年」というテレビ番組で「ヒッチハイクでユーラシア大陸を横断する」という企画がありました。詳しい内容を知らされないままその企画に乗せられたこの芸人達を応援するため、駆け付けた爆風スランプがこの芸人達に送った1曲です。訳も分からずに異国の地をさまようことになったこの芸人達にとって、この歌は心に響いたでしょうね。応援歌というと、「私が付いているから頑張れ」と鼓舞するものと、これまでの努力を労ったうえで敢えて「まだ足りない」と激励するものがありますが、僕個人は後者の方が好きです。この曲では「頑張れ」という言葉は一度も出てきません。これまでの道のりを称え、これからの道のりを「どうか笑顔を絶やさぬよう」「達成してくれ」と願うのです。

 

 

第8位.爆風スランプ「スパる」

爆風スランプ「スパる」がおすすめの理由

原子爆弾に対する批判を歌った1曲です。爆風スランプらしく、明るい曲風で歌い上げられていますが、その害がスパゲッティー好き、アップルジュース好きな子供達に及ぶことへの批判が込められています。ボーカルのサンプラザ中野さんのしわがれた歌声からは、怒りすら感じ取れます。「コミックバンド」という側面も持つグループが急にこういう曲を出すと、批判の意識がより強く感じられてドキッとしますよね。なおこの曲は2番が終わった後に谷村新司さんの名曲「昴」をもじった歌詞が含まれていて、曲のタイトル「スパる」も「昴」のパロディーになっているそうです。

 

 

第7位.爆風スランプ「45歳の地図」

爆風スランプ「45歳の地図」がおすすめの理由

爆風スランプというと青春真っただ中の若者の背中を押す曲が多いですが、この曲は遠い昔に青春を終えてしまった大人の哀愁を歌った1曲です。家族の中でのお父さんの地位が落ちていく風潮を歌う歌は他にもありますが、学生の頃に初めてこの曲を聴いた時は衝撃でした。45歳といえば当時ちょうど自分の父親の年代で、僕自身はそれなりに父親に対して尊敬心も持っていたので、世の中の父親とはかように言われるものなのか、と驚きました。それが暗い曲風ではなく開き直ったような明るさで歌われるのが爆風スランプらしくてまた良し、です。なお、僕自身はこういう扱いを受けるのに45歳まで待たなくてよかったです。

 

 

第6位.爆風スランプ「THE BLUE BUS BLUES」

爆風スランプ「THE BLUE BUS BLUES」がおすすめの理由

爆風スランプがまだ無名だった頃に使っていた、移動車に想いを馳せた1曲です。こういう曲は大好きです。売れるようになっても原点を忘れない気持ちが感じられるということでしょうか。移動車への想いを歌いながら、自分たちの無名の頃の青春も歌いこまれています。同じテーマを歌にすると悲しい雰囲気の曲を作るアーティストもいそうですが、この曲は軽いテンポになっています。爆風スランプのライブに行ったことはないですが、もしかするとライブ会場でこの曲がかかる時、爆風スランプもファンも一緒に歌って、会場全体で「あの頃」を共有する、そんな一幕があるんじゃないかな、と想像してしまいます。

 

 

第5位.爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で」

爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で」がおすすめの理由

爆風スランプの曲の中では知名度の高い1曲です。ボーカルのサンプラザ中野さんの歌声は激しい曲で本領が発揮されると思うのですが、こういうバラードでも渋く響くんですよね。歌詞の内容は若い人には分かりにくい部分があるかもしれません。メールもSNSもなかった時代の曲ですからね。でも、文章だけでのやり取りから実際に会うことに踏み切って、でも相手が来てくれなかった、というシチュエーションは今でもあることでしょう。問題なくライブの始まりを迎えた周りの人たちが歓声を挙げる中で自分一人だけ盛り上がることもなく相手を待つ。そりゃアンコールまで待って泣きながら会場を飛び出しますよ。なお、この曲は爆風スランプが初めて武道館ライブを行うにあたり、「もしも客席に空席があったら」を想定して言い訳のために作ったものだそうです。

 

 

第4位.爆風スランプ「I.B.W.-It’s a beautiful world-」

爆風スランプ「I.B.W.-It’s a beautiful world-」がおすすめの理由

社会批判の気持ちが込められた1曲です。戦争や密猟や環境破壊といったテーマ、しかもそれが一部一般の人にも向けられている、という皮肉(一番の皮肉は曲名が「It’s a beautiful world」であること)もいいんですが、僕はこの曲に込められたメッセージよりも、単純に速くて激しいメロディーが好きです。前奏の入りからがっちり心を掴まれました。この入り、通常の四拍子とも違うしかといって三拍子でもない、この不思議な感じはなんなんだろうと長らく僕の中で疑問だったのですが、バンドをやっていて楽曲演奏に詳しい友達に聴いてもらってやっと謎が解けました。四拍子なのは間違いなくて、ただし三拍目から演奏が始まるんだそうです。それが急かされるような雰囲気を生んで、その勢いのまま1曲突き進んでいく、ということだったようです。

 

 

第3位.爆風スランプ「Runner」

爆風スランプ「Runner」がおすすめの理由

爆風スランプの代名詞と言ってもいい1曲でしょう。爆風スランプの曲の特徴は、「自分たちの過去」「恋愛」「悪ふざけ」「政治批判」「子供たちの成長」そして「青春」を「熱く歌うこと」だと思っていますが、「Runner」は「青春」を熱く歌う曲の最高傑作だと思います。「流れる汗もそのままに走れ」なんて、今の10代の若者が聴いても共感できるんじゃないでしょうか。別にスポーツに限らなくてもいいと思うんです。自分が打ち込んでいることに一生懸命になることが「走る」ってことなので、文化系の活動でも受験勉強でもバイトでも、バックミュージックにかけてみてほしいですね。(ただし、この曲は元々爆風スランプからメンバーが一人脱退することが決まった時、そのメンバーに向けて作られたものだそうです。「売れてなんぼ」という方針を採らざるを得なかった時期に、それに反発して脱退することを決めたメンバーの姿を歌ったものだとか。「青春」から遠ざかってしまった年代からすれば、この背景を知って聴くとまた違った感銘が湧くと思います)

 

 

第2位.爆風スランプ「神話」

爆風スランプ「神話」がおすすめの理由

1995年公開の映画「ガメラ」のテーマ曲です。当時、子供の頃に大好きで観ていたガメラが10年以上ぶりに新作公開、というニュースにも興奮しましたが、CMで爆風スランプの歌声がかぶさって飛ぶガメラの映像を観たときは見入ってしまいました。これは爆風スランプに限ったことではないですが、アーティストというものは作品のイメージをよくあんなに間違いなく掴めるものですよね。この「神話」も「ガメラ」のイメージをしっかり掴んで完璧に表現しています。神秘的な前奏、「子供」という要素を盛り込んだ歌詞、そして先述の飛ぶガメラの映像にピッタリマッチする曲風。それがボーカルのサンプラザ中野さんのしわがれ声で熱く歌い上げられていく。爆風スランプじゃなければできなかった1曲だと思います。

 

 

第1位.爆風スランプ「それから」

爆風スランプ「それから」がおすすめの理由

別れを歌った1曲です。イルカの「なごり雪」やB’zの「さよならなんかは言わせない」がほぼ同じシチュエーションの曲なので、この曲を知らない人も方向性は想像しやすいと思います。「なごり雪」が別れ自体を歌った曲、「さよなら~」が「別れを認めたくない」という気持ちを歌った曲であるのに対し、「それから」は別れを受け入れたうえでそれぞれの歩みを歌った曲です。同じ境遇の人がどの曲に感銘を受けるかは人それぞれだと思いますが、僕は「それから」がすごく心に響きました。別れは悲しいけど前向きに生きていこう、いつか再会できたときに恥ずかしくない男になっていよう、という想いが込められています。細かいことを言えば、この曲はサンプラザ中野さんの声で歌われることが重要で、サビ部分の「君のことを」の「き」の一音の響きが大好きです。カラオケで歌っても絶対に真似できない、別れた相手を見守るような雰囲気が醸し出される一音です。