Cocco人気曲おすすめランキングTOP10

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Cocco人気曲おすすめランキングTOP10

Coccoは独特の生々しさと痛々しさを表現した歌詞と、時にヘビーなロックから沖縄民謡までを取り入れた曲を作る才能を持ったアーティストです。ボーカリストとしても声量、表現力、歌のうまさのどれをとっても一流であり、カリスマ性も持った特異な人です。

 

 

第10位.Cocco「日の照りながら雨が降る」

Coccoといえば、故郷である沖縄のことをとても大事にしていますが、その沖縄を感じさせる曲もいくつか作っています。その中でもこの曲は、ゆったりしたリズムで、暑くてまったりとした沖縄の風景と、熱帯が持っている不思議な悲しみや切ない雰囲気みたいなものを、思い出させてくれる曲です。

なぜか東南アジア周辺の島々は、「悲しき熱帯」というような感覚を抱かせる何かがありるように思うのですが、沖縄も例外ではありません。だからこういう曲を聴くと、やはり彼女の原点は沖縄なのだなと痛感します。彼女には沖縄のメンタリティを失って欲しくないなと思います。

 

 

第9位.Cocco「焼け野が原」

Coccoが2001年に活動休止をした際、最後のテレビ出演となる音楽番組でこの曲を歌い、歌唱パートが終わって、まだ演奏が続く中、床にマイクを置き、裸足のままスタジオから駆け出していったシーンは忘れられられません。

多くの彼女のファンは直感的にCoccoはもう戻ってこない気がしていただろうと思います。この曲はその時の喪失感を思い出させる、昔からのファンにとってはとても感慨深い曲です。結局、彼女は5年間という長いブランクの後に帰ってきて、再び曲を聴かせてくれていますが、それはとっても幸いなことだと思います。

 

 

第8位.Cocco「雲路の果て」

とにかく歌詞がよく出来ていて、まるで一編の短編文学を読んでいるかのような気持ちにさせられるほどのクオリティです。そこからは女性の体温とか、匂いとか、ある種の肉体性のようなものを感じさせるリアルな表現力があり、大人の女性でなければ書けないような生々しさがあります。

こういう大人の女性の感性で作られる音楽がとても少ない現状を思うと、彼女の才能はとても貴重だなと感じます。しかもリアリティというものをよく知っていて、それがエンタテイメントとしての虚構性と現実感の境界にあるのを自覚し、巧みに描いて見せている感じがまさにプロフェッショナルのすごみだと思います。

 

 

第7位.Cocco「ポロメリア」

郷愁にあふれていて、遠い十代の頃を思い出させるような名曲です。初期のCoccoの曲にはありがちな、生々しさや痛々しい屈折などは感じられませんが、とても素直で優しい歌詞です。だからこそ心にすっと寄り添うような味わいがあります。

それはきっとCocco自身の原風景が、優しく穏やかでゆったりしたものだからなのだろうと思わせます。まさに彼女の故郷である沖縄の時の流れのようです。ボーカルも他の癖のない、柔らかな表現をしていますが、逆にいえば曲によって表現力が大きく変えられる彼女の才能を知ることができる曲でもあります。

 

 

第6位.Cocco「流星群」

Coccoが5年間の長い活動休止のあとに出したアルバムに収録されている一曲です。彼女の曲の中でもそれほど有名な曲ではないのですが、活動休止前にはなかったようなキラキラしたサウンドと、彼女特有の痛々しさは残しながらも、どこか吹っ切れた諦観みたいなものを感じさせる歌詞がとても素晴らしいと思います。

それはただの諦めではなく、やめべきことをやった後は、もう世界に身を委ねるしかないみたいな感じです。人として、クリエーターとして、一皮むけた感じが伝わってきます。またCoccoのボーカルもいつになく素直で伸びやかに感じます。

 

 

第5位.Cocco「水鏡」

初期のCoccoらしく激しいギターサウンドが、クールで格好いいロックテイストの曲です。歌詞はCoccoらしく女性らしい生々しさが感じられるし、曲も彼女らしい深い叙情があります。歌詞も曲も書ける彼女ならではの表現力が全編に散りばめられた曲だと思います。

歌詞の表現は、どことなくエロチックでいて、病んでいる感じもあり、女性の持つ生命感と渾沌が混じり合った印象です。この曲のPVは雪山で撮影されていますが、あくまでも個人的な感想なのですが、北の凍てつくような痛みというよりも、むしろ熱帯の孤独のようなものを感じます。

 

 

第4位.Cocco「星に願いを」

激しく歪んだギターサウンドがいつまでも耳に残るロック調の曲です。この曲に限らず、彼女自身の手による歌詞は、シニカルで生々しく、心の奥にしまいこんだ痛みや切なさをかき立てますが、この曲もそうです。

歌詞を精読すると、願いをかけるべき流れ星が、激しく月さえも落とすほどに降らなければかなえられない願いというのは何なのでしょうか、それは願いというよりも呪詛のようなものなのではないのかなと思ったりもします。また、ままごと遊びをしているようで笑われているのは、実は自分自身のことなのでしょうね。自分を客観的に突き放して揶揄する痛烈さは、彼女らしいものだなと思います。

 

 

第3位.Cocco「あなたへの月」

まるで怒号のように歪んで揺らいだギターサウンドが格好良くて病みつきになってしまう曲です。ハードなロック色が強い楽曲ですし、歌詞も過ちだとか罪だとか罰だとか、とにかく重苦しいワードが並んでいる内容なのですが、Coccoのボーカルはそれほど声は張らず、叫ばず、どことなく淡々としていて、クールな感じが、逆に心に突き刺ささる何かがあります。

活動休止前のcoccoらしい痛々しくて、はれ物に触れるような切なさを感じさせますが、曲としては彼女がロックボーカリストとして稀代のセンスを持っていることを再認識させます。

 

 

第2位.Cocco「藍に深し」

Coccoが2001年に音楽活動を休止して、5年のブランクを経て2006年に復活した時、最初の武道館でのライブでこの曲を絶唱する彼女の姿を見て、ああ戻ってきたんだなと、言葉にできないほどの感動と衝撃を感じました。

かつてのがむしゃらに吐き出すようなエネルギーとは違う、慈しみそれでいて挑むことは忘れていないような歌に、長いブランクでCoccoは変ったけど変わっていないという矛盾した感情が湧き上がりました。そしてこれからもその時々のCoccoらしい曲を、再び聞かせてくれるんだなという喜びを感じさせてくれた曲です。

 

 

第1位.Cocco「Raining」

今もこの曲を初めて聴いた時の衝撃は忘れません。少女の繊細な感情があふれでていて、十代が持っている切なさや痛さを感じますが、でもまぶしさや甘さも伝わってくる名曲です。その年代を過ぎても、こういう曲を作れる感性は特別なものだし、貴重なものだなと思います。

おさげを切り、もう切るものがないから、腕を切るといった内容の歌詞は、単純な自己否定ではなく、奥の方にそれを越えた自己肯定を感じさせます。生きているからこそ腕さえ切れるといった逆説的な感情です。だからこそカバーとしても多くのミュージシャンに取り上げられている、彼女の代表曲になったのでしょう。