ぼくのりりっくのぼうよみおすすめの曲ランキングTOP10
「ぼくのりりっくのぼうよみ」は日本人男性アーティストです。アーティスト名「ぼくのりりっくのぼうよみ」は、音楽をはじめた当初、ラップがうまくできず棒読みだったことからつけた、と本人が語っています。長いので、ファンの間では「ぼくりり」と呼ばれています。CDデビューしたのは高校生の時で、その完成度と独特な世界観でたくさんの人が衝撃を受けました。彼のすばらしさは、楽曲のかっこよさと歌詞の複雑な日本語の美しさにあります。この1月で「ぼくのりりっくのぼうよみ」の活動は終了予定です。
第10位.ぼくのりりっくのぼうよみ「没落」
最後のアルバム「没落」に収録されていて、リードトラックです。この没落というアルバムは、「ぼくのりりっくのぼうよみ」というアーティスト活動を締めくくるものとしてまとめられたものですが、中でもこの「没落」という曲は、これまでの彼のアーティスト活動の思いや苦悩が全部詰まったような曲です。「没落」というのは、栄華からの転落という意味も持ちますが、自嘲気味に自分が閉じようとするアーティスト人生を振り返っているような、それもどこか第三者的に冷ややかに高いところから見ているような独特な視点からの歌詞とそのメロディーは、「ぼくのりりっくのぼうよみ」の世界観そのものです。
第9位.ぼくのりりっくのぼうよみ「僕はもういない」
最終アルバム「没落」に収録されていますが、この曲は、彼が「ぼくのりりっくのぼうよみ」を辞めると公表する前に発表されました。彼の退廃的な世界観や歌詞はいつものことですが、「僕はもういない」というそのものずばりなタイトルが「やめてしまうのではないか」とファンの間で噂になり、実際、彼はこの曲のような思いからアーティスト活動を辞することになりました。彼の歌詞の中には、「自分が自分であるということ」への苦しみや苦悩が溢れていますが、この曲が最もそれが顕著だと思います。メロディーラインはとても美しいのですが、この歌詞とともに聴くと胸をえぐられるような気持ちになります。
第8位.ぼくのりりっくのぼうよみ「Be Noble」
2枚目のアルバム「Noah’s Ark」に収録されており、映画「3月のライオン」前編の主題歌でもありました。3月のライオンの主人公である桐山零が、必死にあがいて自分の居場所を求める姿から書いた曲だと言われており、自分はどうしたらいいのか、どうしたいのか、そんなメッセージ性を強く感じます。曲の始まりは静かですが、自分の気持ちの高鳴りと同じように曲も盛り上がり、聴いているうちに「私にも何か出来るかもしれない」そんな勇気がわいてくるような曲です。その一方で、ミュージックビデオではなぜかおにぎりが出てきて、「なんでおにぎり?」とまたファンの想像力をかきたてている曲でもあります。
第7位.ぼくのりりっくのぼうよみ「sub/objective」
デビューアルバムに収録。彼の舌足らずな発音が心地よい音に乗って流れるような美しさを感じさせる曲です。優しいのに切ない響きをもつ曲で、聴いていると心が落ち着く時もあれば、寂しくなることもある、不思議なバランスを持った曲でもあります。ミュージックビデオでは、「CITI」「Sunrise」とともに3部作として作られており、若い男女がこの3部作を通して「何か」を表現している、この「何か」は一体なんなのかと、ファンの中では長く論争になっています。ぼくのりりっくのぼうよみ本人は、このメッセージについて一切明かしていませんので、今後も見る人は自分なりの答えを探していくことになるのでしょう。
第6位.ぼくのりりっくのぼうよみ「Sunrise(re-build)」
デビューアルバムに収録されている曲です。彼の声の温かさ、優しさが前面に押し出されています。その静かで優しい響きの中に、「回ってく世界のその中で 変わってく街その裏側で いつまで変わらない mylife」などの歌詞のように、切ない、自分の人生へのあがき、悩み、苦しみのようなものも感じます。人は誰でも、そんなことを悩んだり苦しんだりする時期があると思いますので、そういった部分が、聴くひとたちを惹きつけて離さないのだろうと思います。デビューアルバムに収録されているということは、彼がこの曲を書いたのは高校生、あるいはそれより前ということになり、この深みのある歌詞は一体どうやって書いたのかと思ってしまうような曲です。
第5位.ぼくのりりっくのぼうよみ「CITI」
デビューアルバムに収録されている曲です。はじめてこの曲を聞いたときに、鳥肌がたったことを今でも覚えています。17歳で出したアルバムなので、この曲を書いたのはもっと若い頃ということになりますが、その歌詞の世界観は「代わりのない命溶かし 生き急ぐ 死に急ぐ 切り刻む」などととても退廃的でそれでいて美しく、一体どんな人生を生きて来た17歳だったのかと思ってしまいます。彼の持ち味であるラップを存分に生かした曲ですが、彼のラップは、舌足らずのような独特な響きですが、それがとても合っている曲でもあります。それでいてとてもオシャレなメロディーラインで、聴いているとテンションの上がる曲です。
第4位.ぼくのりりっくのぼうよみ「罠 featuring SOIL&PIMPSESSIONS」
3枚目のアルバム、「Fruits Decaying」に収録されたものです。SOIL&PIMPSESSIONSとの共演です。この若さでこの色気は一体どうやって出しているのか?とファンのあいだで話題になった曲です。SOIL&PIMPSESSIONSの音色とぼくのりりっくのぼうよみの世界観がぴったりはまって、ライブではもっとも盛り上がる曲の1つとなっています。ミュージックビデオでは、金色で丈の長い洋服だったことから、当時流行っていたピコ太郎のような衣装でかわいらしいとも話題にもなっていました。ぼくのりりっくのぼうよみは、顔立ちは童顔で一見かわいらしいのですが、歌いだすと別人のような印象になります。それがよくあらわれる1曲でもあります。
第3位.ぼくのりりっくのぼうよみ「Newspeak」
ラップ部分の多い曲ですが、優しく歌詞がしみわたるようなラップをきかせてくれる曲です。ぼくのりりっくのぼうよみは、一貫して「伝えたいメッセージがある」曲ですが、この曲は特に、そのメッセージ性が強い1曲と言えます。小説のように美しい言葉、それでいて、諦めなのか苦しみなのか、猛烈な哲学を感じさせる言葉が並んでいて、静かで美しいメロディーラインに乗せてその強いメッセージ性がぐっと入ってくる曲です。ミュージックビデオをはじめて彼本人が監督したことでも話題になりました。「オーウェルみたいな世界になっていくよ」という言葉があることから、この曲をきちんと理解するためには、ジョージ・オーウェルの「1984年」を読まなければならないという説もあります。
第2位.ぼくのりりっくのぼうよみ「輪廻転生」
配信リリースされた曲で、のちに最終アルバム「没落」にも収録されています。輪廻転生とは、めぐりめぐってまた生まれ変わる、というような意味があると思いますが、彼がアーティスト活動を辞めるということとつなげて考えるファンは多く、「だからきっと、ぼくのりりっくのぼうよみは形をかえて帰ってきてくれる」と希望を与えてくれている曲でもあります。曲調は大変不思議な世界観をもっていて、ミュージックビデオもとても不気味なのですが、聴いていると不思議とそのアンバランスさが心地よい曲です。人間ってなんだろう、私ってなんだろう、そんなことを考えさせてくれる曲でもあります。
第1位.ぼくのりりっくのぼうよみ「人間辞職」
最終アルバム「没落」に収録されています。この曲は、LIVEで歌った映像をそのままビデオとして公開したのですが、その歌唱力と表現力に驚く人が多数いました。この曲を歌うぼくのりりっくのぼうよみは、狂気や凄みすら感じる様子で、その迫力の凄さは圧巻です。この曲には、彼がなぜアーティスト活動を今回終わらせるのか、彼がここまでどんな人生を歩んできたのか、どんなことで苦しんできたのか、そんなことが全部込められているように思います。聴いていると、魂が揺さぶられるような、ものすごいエネルギーを感じます。それと同時に、自分はこれからどうやって生きていこうか、そんなことも突き付けられるような思いにもなり、武者震いしたくなる曲になっています。