尾崎豊おすすめの曲ランキングTOP10
26歳の若さで急逝した尾崎豊さん。当時16歳だった私は残念ながら彼が亡くなったのをきっかけに彼の音楽を知り、夢中になって彼の歌を聞くようになりました。こんなに好きになったのにすでに死んでしまっていることの悲しさ。でも知れば知るほど彼の音楽は素晴らしく当時の私を勇気づけてくれました。あの時期に尾崎の音楽を聴けたことは本当にギフトだったと思います。今でも尾崎の曲を聞くと胸の奥を締め付けられますね。
第10位.尾崎豊「失くした1/2」
尾崎豊「失くした1/2」がおすすめの理由
尾崎にしては明るく前向きな応援ソングなんですが、この曲の優しさって今の年になってなんだか身に染みるというか、この年になったからこそ余計に純粋な彼の言葉に音楽に癒される気がしています。当時は正直そんなに心を動かされる曲ではなかったんですが、今回聞きなおしてみて私この曲すごく好きだわと思って。激しくて切ない尾崎の歌の中でホッとできる曲ですね。彼も心の平穏が保たれている時は、こういった心境だったんじゃないかと思います。若く希望に溢れて明るかった。そしてとっても優しい心の持ち主だったんじゃないかと思います。
第9位.尾崎豊「15の夜」
尾崎豊「15の夜」がおすすめの理由
尾崎の代表曲ですね。昭和の時代を感じる歌ですが、今聴いてもなんか胸がきゅんとしますね。仲間たちと盗んだバイクで学校に忍び込んで窓ガラス壊して歩くとか、今じゃあんまり聞かない話だけど、その光景や彼らの心情がありありと思い起こされる青春ソングです。これ、本当に尾崎が仲間たちと家出した時の実話を元にして作った曲だと聞いたことがあります。いろんなことに疑問をもって反抗して苦しんで、そうして生きていたあの頃の若者たちって問題児に見えたけれど、もしかしたら今よりずっと健全だったのかもしれませんね。少なくとも足掻いてどうにかしようとしていた。それだけでも。
第8位.尾崎豊「卒業」
尾崎豊「卒業」がおすすめの理由
学校が大嫌いだった私にとって卒業ソングといったらやっぱりこれです。『早く自由になりたかった この支配からの卒業 闘いからの卒業』中学卒業時にようやくホッとした。しがらみだった義務教育はこれで終わり。早く大人になりたいと願い続けた時期にこの曲をずっと聞いてた。尾崎みたいに目に見えた反抗はできなかった自分の代わり、やはり彼はみんなの代弁者だったのかもしれない。だからみんな熱狂したし、今でも誰かの代弁者であり続けているのかもしれません。今にしてみればあの頃の悩みや苦しみはいい思い出です。そしてこの曲もいい思い出です。
第7位.尾崎豊「I LOVE YOU」
尾崎豊「I LOVE YOU」がおすすめの理由
不朽の名作。ラブソングの金字塔と言ったらこの曲でしょう。切なく身を寄せ合うまだ幼い恋人たちの姿がありありと目に浮かんできます。初恋や初体験やそういう大人になる段階でみんなが経験する甘酸っぱい思い出。その時抱いた感情や抱いた無力感も、この曲を聴くたびすべてが波のようによみがえってきます。同時にこんな恋に焦がれる純粋な時期、愛を信じて新しい世界に飛び込んでゆくあの頃を今となっては愛おしく感じます。美しい尾崎の歌声は色あせることなくその時代を歌い続けていく。これからもずっと残ってゆく。ずっと誰かの心を揺さぶり続ける曲だと思います。
第6位.尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」
尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」がおすすめの理由
この曲は本当に可愛いんですよ。尾崎の一際甘い歌声のラブソングです。大好きな彼女を慈しみ愛してやまない男の子の気持ちを素直に歌った大好きな曲です。これは『I LOVE YOU』よりもっとプラトニックな、幼い感じがします。本当に始まりのラブソングっていうか、手を握ったばかりの頃っていうか、そういう初々しい感じが伝わってくる。いや勝手に感じてしまうんです。女の子目線で見ても最高の彼氏だし、こんな曲を作ってもらえた当時の彼女がいたとしたら、その子は本当に幸せな女の子だと思います。痛いほど愛を信じていた尾崎だからこその甘く切ない旋律が魅力です。
第5位.尾崎豊「17歳の地図」
尾崎豊「17歳の地図」がおすすめの理由
アップテンポな青春の1曲。これは17歳とタイトルにあるように、尾崎がそれぐらいの年に作って歌われたまさにリアルな歌声を聞くことができます。若い時に抱く虚無感とかぶつけどころのない感情を爆発させた歌ですが、やはり今聴くとその裏に可愛らしさを感じずにはいられません。自分が同じ年くらいの時には分からなかったいじらしい愛らしさが尾崎の歌の裏には必ず見え隠れします。甘えた部分だったり一生懸命な部分だったり、やはりまだ大人になり切れていない時期の人間の魅力っていうんでしょうか。誰も抗えない魅力を余すとこなく発揮した曲だと思います。
第4位.尾崎豊「ダンスホール」
尾崎豊「ダンスホール」がおすすめの理由
この曲、本当に大人びていてびっくりするくらい完成度の高い曲だと思います。まだ十代だった男の子が作ったとは思えないくらい。物語性があって雰囲気があって、疲れた感じや、すさんだ感じもちゃんとあって、曲自体がまるで芸術品の域ですね。今聴くとレトロで懐かしい感じがより心に沁みます。名曲。ある意味10代の尾崎が作りたかった世界観が、歌詞からもメロディーからもちゃんと聴く人の胸に届いているのがすごいです。それももやもやした感じではなく、ズバッと胸に突き刺さるように届く。やっぱり彼は天才だったのかもしれません。
第3位.尾崎豊「街の風景」
尾崎豊「街の風景」がおすすめの理由
この曲、尾崎のデビュー曲なんですよね。街の風景ってみんな見てるじゃないですか。生きていく中で必ず見ている。そんな何気ないタイトルがついているんですが、みんながいろんな角度で見ているからこそ、時代や年代を越えてこの曲は尊いのだと思います。生きていることそのもの、いい時も悪い時も全部映し出す鏡のような曲です。『無限の色を散りばめた街の風景』という歌詞にある通り、生きていると本当にいろんなことが起こりその度、いつも見ている街の風景が違って見える。でも私たちは喜びも寂しさも、苦しみも怒りも全部抱えて死ぬまで毎日、街の風景を見つめ続けるしかないんでしょうね。今この曲を聴くとしみじみそう思います。
第2位.尾崎豊「FORGET ME NOT」
尾崎豊「FORGET ME NOT」がおすすめの理由
わすれな草って本当に小さくて可憐で寂し気で儚いお花ですよね。そんな花に自分たちの愛を例えたこの曲。尾崎の求める真実の愛ってそういう姿をしていたのかもしれないですね。寂しいだけで不幸なわけじゃない。何より傷つきながらも寄り添う二人の姿は愛おしく美しいです。『幸せかい?』と彼女に問いかける尾崎の歌声が不安げで、でもとびきり優しくて、やはり彼は愛さずにはいられないムードを持った人だと思います。現実に出会ったら大変だろうけれど、こんなに想い合う恋はやはりラブソングとしては理想ですよね。本当に素敵な曲です。
第1位.尾崎豊「シェリー」
尾崎豊「シェリー」がおすすめの理由
これも一種のラブソングだと思うんですけど、もっと腹の底から救いを求めるような彼の心情が伝わってきて胸が苦しくなる歌です。だからこそ素晴らしい曲なんですけど。『俺はうまく笑えているか?俺の笑顔は卑屈じゃないかい?』思い悩む若かりし頃の尾崎の姿がこの歌詞にはこめられています。26歳で死んでしまうまでに彼の心が救われたことはあったのかなとか、シェリーみたいな人に丸々包み込んでもらえたことがあったのかなとか、今は安らかな世界で愛にも苦悩せずにいるのかなとか。シェリーを聴くたび想いを馳せます。魂の歌声っていうのはこういうものなんだと初めて感じたのもこの曲です。